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「AgentforceとSAPの連携」の録画を見る
Vigience OvercastのAgentforceサポート立ち上げをテーマにしたウェビナーはこちらからご視聴になれます。
以下はウェビナーの要約となります。ウェビナーは、エンタープライズ製造業向けにSalesforce MuleSoftのプリセールスソリューションコンサルタントをリードするジム・ウィリアムズと、20年以上SAPエコシステムで働いていたVigienceの製品管理副社長アレクサンダー・イルグによって開催されました。
AgentforceフロントオフィスにおけるAI革命
ジム・ウィリアムズは「Salesforceは10年以上前からAIに取り組んでおり、予測AIに焦点を当てたEinstein AIソリューションからスタートした」と説明しました。Einsteinは現在、顧客のために毎週2兆件の予測を行い、生産性と可能性を高めています。生産AIの出現により、SalesforceはAgentforceを導入しました。AgentforceはAIの第3の波を代表するもので、予測分析や会話型コパイロットを超えて自律型エージェントに移行しています。
Agentforceは、チームの重要な一部となるように設計されており、独立して動作し、ニーズを予測し、計画し、人の介入を最小限に抑えてタスクを実行することができます。ワークフロー全体の自動化、意思決定、新しい情報への適応を、人手を介さずに行うことができます。Agentforceは、セールス、サービス、マーケティング、コマースなど、すべてのSalesforceクラウドに統合されています。
AI統合の課題と解決策
ジムは「企業環境にAIを統合するには、データアクセス、セキュリティ、信頼性に対処する必要がある」と強調しました。Agentforceは、データへの安全なアクセスを保証し、データ保護を維持し、透明で信頼性の高い結果を提供します。Data CloudとMuleSoftを通じてデータを統合することで、Agentforceはさまざまなシステムにわたる構造化データおよび非構造化データを理解し、それに対処することができます。
Vigience Overcast ー SalesforceとSAPの連携
アレクサンダーは、カスタム開発や大規模なSAPプロジェクトを必要とせずに、SalesforceとSAPのシームレスな統合を促進する管理パッケージ、VigienceOvercast を発表しました。Overcastは、30,000以上のSAP標準APIを利用し、Salesforceから直接SAPデータにリアルタイムでアクセスできます。
Overcastの主な特徴は以下の通りです
- ゼロSAPフットプリント ー SAPシステムを変更したり、大規模なプロジェクトに着手する必要はありません。
- リアルタイム連携 ー Salesforceにデータを保存することなく、リアルタイムでSAPデータにアクセスできます。
- ユーザーインターフェースコンポーネント ー Lightningコンポーネントとビジネスロジックを提供し、一貫したユーザーエクスペリエンスを実現します。
- 組み込み済みのビジネスプロセス ー 製造業、自動車、化学、消費財、公共事業など、さまざまな業界向けにカスタマイズされた150以上の連携機能を提供します。
Overcastの製品デモ
アレクサンダーはOvercastがユーザーに対して、どのようにして以下を可能にするのか、デモを行いました。
- Salesforce内で与信状況、販売注文、請求書、配送状況などのSAPデータを表示すること。
- システムを切り替えることなく、SalesforceからSAPの販売注文を作成すること。
- リアルタイムで価格と空室状況にアクセスできること。
- Overcastのメタデータ駆動型設定を利用して、コードを書かずにコンポーネントを調整できること。
AgentforceとSAPの連携
AgentforceとVigience Overcastの統合により、AIエージェントはSAPデータと対話し、その能力を高めることができます。主なポイントは以下の通りです。
- トピック、指示、およびアクション ー Agentforce は、これらのビルディングブロックを使用してエージェントの動作を定義し、ビジネスニーズに基づいたカスタマイズを可能にします。
- 多言語サポート ー エージェントは、英語、ドイツ語、日本語を含む複数の言語を理解し、対応することができます。
- カスタムアクション ー ユーザは、エージェントに新しいアクションを追加して、特定のSAPデータにアクセスしたり、SAPトランザクションを実行することができます。
- リアルタイムのデータアクセス ー エージェントはリアルタイムのSAPデータを取得し、それに基づいて行動できるため、タイムリーで適切な情報を提供できます。
ロードマップと将来の開発について
Vigienceは以下を目標としています
- 12月のリリース ー Salesforceのフローを使用して、すべてのOvercastコンポーネントをAgentforceに統合し、Apexコードの変更の必要性を排除します。
- 2024年の目標 ー SalesforceとSAPのビジネスプロセスを組み合わせたAgentforceベースのアプリケーションを開発し、販売注文管理、見積管理、フィールドサービスをカバーします。
- 開発者サポート ー 開発者やコンサルタントが深いSAPの専門知識を必要とせずにAgentforceを通じて新しい統合を作成できるように、ツールを強化します。
結論とパイロット顧客への呼びかけ
両方の講演者は、興味を持った企業にパイロット顧客になることを呼びかけ、開発ロードマップに影響を与える機会とこれらの統合ソリューションへの早期アクセスを提供しました。
最終的な考察
このウェビナーでは、AgentforceとVigience Overcastの統合が、AIの能力とSAPデータを組み合わせることによりビジネスプロセスを革命的に変える方法を示しました。この統合により、企業は効率を向上させ、顧客体験を改善し、データのセキュリティを維持することができ、AI駆動のイノベーションの最前線に立つことができます。